コンパウンドの正しい使い方

最終更新日: 2026-08-19

車のキズを補修する整備士

コンパウンドは「塗装を削る」道具です。正しく使えば浅いキズの特効薬、間違えば被害拡大装置。原理から手順、そして「やめておく判断」まで解説します。

この記事の目次
  1. 原理と、消せるキズの条件
  2. 正しい手順
  3. やりすぎのリスクと、プロに任せる境界

原理と、消せるキズの条件

  • コンパウンドは研磨剤。キズの周囲のクリア層を削って均し、キズを「無くす」のではなく「浅くして見えなくする」道具
  • 消せる:クリア層内の浅いキズ(爪に引っかからない)、相手の塗料移り、軽い水ジミ(キズの見分けの記事
  • 消せない(悪化リスク):爪に引っかかる深さ、カラー層・下地が見えるキズ。削っても底に届かず、周囲の塗装だけ薄くなる
  • コーティング施工車は注意:研磨は被膜を削る行為。施工店に相談が先(保証の記事

正しい手順

  • 1. 洗車して砂を除く:砂の上から磨くと新しいキズを作る
  • 2. 細かい番手から試す:いきなり粗目を使わない。仕上げ用(超微粒子)→効果不足なら中目、の順
  • 3. 柔らかいスポンジ・クロスで、直線的に軽く:ゴシゴシ円を描かない。力は「撫でる」程度で回数を重ねる
  • 4. こまめに拭いて確認:数十秒磨いては状態確認。「もう少し」の欲が削りすぎの入り口
  • 5. 仕上げにワックス・コート剤:磨いた面は保護膜が薄くなっているため、保護で締める

やりすぎのリスクと、プロに任せる境界

  • クリア層は有限:削りすぎるとクリア切れ(下の色層が露出)を起こし、再塗装しか直せない状態になる。特にプレスラインの角・エッジ部は塗膜が薄く危険
  • 電動ポリッシャーの安易な使用は事故のもと:熱と削り量のコントロールは経験の世界。手磨きで消えないキズを電動で追うのは素人には非推奨
  • プロに任せる判断:広範囲の洗車キズ・くすみ(磨きの記事)、濃色車の仕上がり重視、爪に引っかかるキズ(写真見積もりで相談)

コンパウンドの上手な使い方は「小さく試して、深追いしない」。この節度があれば、DIYの強い味方になります。

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